今回はラーというゲームを紹介します。
競りゲームの傑作です。
エジプトっぽい図柄ですが、実はあんまりゲームに関係ありません。
様々な種類のタイルを競りに勝つことで獲得し、その組み合わせによって得点を獲得します。
3ラウンド行って、最も得点の多いプレイヤーの勝ち。ルールは比較的分かりやすいほうだと思います。
各プレイヤーは競りに使う価格チップを持った状態でゲームが始まります。これは価値を表す数字を表向きに置きます。
つまり、お互いがいくらの価値を持っているのかがオープンになっている状態でゲームが進みます。
手番にできることは大きく2つ。
「袋からタイルを引いてボード上に置く」
または「ボード上に置かれたタイルと価格チップを競りにかける」です。
競り落としたプレイヤーはボード上のタイルを価格チップを自分のものにし、競りに使った価格チップをボード上に置きます。このチップは次に競り落としたプレイヤーの手に渡ります。
競りゲームは相手の懐具合を探りながら少しずつ競り上げていくようなものが多いですが、このゲームでは「いくら持っているのかが分かる」そして「競りが1巡で終わってしまう」と非常にシンプルであるため、のるかそるかを見極めるのが大事です。
これがアツいです!!
「自分はいらないタイルだけど、だからと言ってアイツに安く競り落とされるのは悔しいなぁ」
とか
「このタイルはすごく欲しい!でも、アイツのほうが高い価格チップを持ってるから無理かー!」
とか
「あれ?このタイル欲しい人いないから安い価格で落とせるぞ、イッヒッヒ」
なんていう思惑が飛び交います。
他にもお薦めのポイントとして、袋からタイルを引く時や、木製のコマの手触りなど触った感じも心地よいです。
また、価値の低いチップにも使いどころがあったり、競りを始めるタイミングも悩ましかったりとゲーム的な楽しさもみっちり詰まってます。
傑作と呼ぶのにふさわしいゲームだと思います。